ユニクロ社長を突き動かす「エジプト革命」 - グローバル競争時代を勝ち抜く次世代ビジネスを5W1Hで語る

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ユニクロ社長を突き動かす「エジプト革命」

■Who: ファーストリテイリング(ユニクロ)
■What: カジュアル衣料
■When: フェイスブックやツイッターによる個人の意見でエジプトで政権が変わった今
■Where: UNIQLOOKS(ユニクルックス)
■How: ユニクロの服を着た自分の写真を投稿し、それを見た他の人が気に入れば
    ユニクロの通販サイトに飛んで同じ服を買える
■To Whom: 試着して買いたい人、みんなの評判を確認してから買いたい人


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引用元:日経新聞online『ユニクロ社長を突き動かす「エジプト革命」』

ユニクロ社長を突き動かす「エジプト革命」

エジプトで30年近く続いたムバラク政権の崩壊から5日後の2月17日。カジュアル衣料店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの柳井正社長は都内での記者会見で、次のような発言をした。


ファーストリテイリングの柳井正社長はネットの時代を強く意識する

「今はどういう時代かというと、インターネット、しかもソーシャルネットワークの時代だ。ソーシャルネットワーク時代とは個人の時代でもある。今回エジプトで政権が変わった。これも個人が意見を言ったことから始まっていると思う。これと同じことがファッションの世界でもできないか」

 同社はこの日、顧客がユニクロの服を着た自分の写真を投稿できるウェブサイト「UNIQLOOKS(ユニクルックス)」の開設を発表した。世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(交流サイト)、フェイスブックの会員なら投稿でき、ほかの人が写真を見て気に入ればユニクロの通販サイトに飛んで同じ服を買える。

 チュニジアからエジプトに広がった専制国家打倒の動きでは、フェイスブックやミニブログの「ツイッターが大きな役割を果たした。民主化の必要性を訴え、抗議デモへの参加を呼びかけるメッセージが行き交った。「ネットに流れた情報はテレビなどほかのメディアや国外にも伝わって増幅された。雪だるま式に膨らんだ」と日本エネルギー経済研究所の保坂修司研究理事は指摘する。「デジタル版の口コミ」といえるソーシャルメディアが、圧政や貧困に不満を持つ若者たちのエネルギーを束ねる道具になった。

 政権さえ覆す力を見せたインターネット。社会、経済、政治と領域を選ばず浸透し猛威を振るうネットの現実を経営者も直視せざるを得ない。「うちはIT(情報技術)とは業種が違う」といった言い訳はもはや通用しない。

 柳井氏はソフトバンクの社外取締役をつとめ、生産性を高めるため社員にスマートフォン(高機能携帯電話)のiPhone(アイフォーン)を配るなど、もともとIT感度は高い。17日の会見では「今の時代は個人が新聞社、個人が放送局だ。世界中だれとでもコミュニケーションできる。そういう場でマーケティングしないと、今の時代は対応できない」とも語った。エジプト革命を目の当たりにし、ネットを取り込んだ経営の推進が不可避との思いを一段と強めたに違いない。

ファーストリテイリングの2010年8月期決算は、国内ユニクロ事業の売上高が前期比12.5%増の6055億円だったのに対し、海外ユニクロ事業は92.5%増の727億円。海外の伸びは高いが、規模は国内の8分の1以下にとどまる。グローバルな成長を目指す同社にとって、国境を超えて顧客同士を結びつけ、販促につながる情報を広める可能性を秘めたUNIQLOOKSは期待の大きい仕組みだ。


顧客が着こなしの写真を投稿・共有できるサイト「UNIQLOOKS」

 もちろん単純なネット依存で勝ち残れるほど甘くはない。例えばネットを駆使したパソコンの直販で一時代を築いた米デルはここ数年、ネットの本格的な普及と反比例するように失速した。ネット時代の主役である個人は趣味や好みの変化が速い。企業も移ろいやすい個人の心をつなぎ留めるのは簡単ではない。検索最大手米グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)さえ「顧客はクリックひとつでサービスを乗り換えられる」と危機感を抱く。

 こうした環境下、成功のカギとしてますます重要になるのは、顧客を引き寄せ続ける魅力、ブランド力だろう。その点で参考になりそうなのは米アップルだ。

 スマートフォンなどで使うアプリ(応用ソフト)の世界市場で8割のシェアを握り、音楽配信でも世界一。ネット時代の勝ち組の代表格として認知度は抜群だが、アップル快走は「ネット」だけでは説明しきれない。スティーブ・ジョブズCEOは「リアル」も同様に重視し、直営店の世界展開に力を注いできた。

 世界に約320ある直営店では製品やサービスに精通した店員がきめ細かく顧客の相談にのり、使い方の講習会もひんぱんに開く。10年10~12月期に店舗を訪れた人は前年同期比49%増え7570万人。アップルの洗練されたイメージを顧客に植え付ける場となっている。

 アップルの取締役会には、ユニクロと競合する米衣料品大手ギャップのCEOから同業のJクルーCEOに転じたミラード・ドレクスラー氏が名を連ねる。ジョブズ氏がブランド強化を考えるうえでファッションや小売業のノウハウに注目しているのは明らかだ。「ネットも、リアルも」という貪欲さが総合的なアップルの強さを支えている。

 「UNIQLOOKSは世界で一番評価される企業オンラインファッションコミュニティーにしていきたい」。柳井氏は意気込むが、二兎(にと)を追うアップル流に学ぶとすれば、従来進めてきたリアルな店舗の展開と、今後育成するネットコミュニティーの相乗効果でブランド力を高めるといった戦略こそ問われる。エジプト革命が示す荒々しいネットの時代とどう向き合うか。一国の権力者も経営者も、かじ取りの難易度はぐんと増している。
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